老後の不安を解消してくれる家族信託
家族信託って何？
最近は家族信託の話をよく耳にします。
今までは自分に無関係かと思っていた方も少し耳を傾けてみると家族信託を少し考えてみたくなるかもしれません。
家族信託契約は、本人の資産をしっかり管理し、家族と本人の生活を守り、資産の円滑な承継を実現するための法律行為です。
ただこれだけ聞いてもよくわからないかもしれません。
家族信託はいろいろなケースで柔軟に契約内容を設定できるのが特徴です。
例えば突然認知症になった場合、その方の預貯金は凍結され引き出せなくなります。
突然はやっぱり困りますね。この場合は成年後見制度で法定後見人を付けてもらうことになります。
法定後見人はその方のためにしか、財産を使えないなどの制限があり、家族がいらっしゃる場合には困ります。
どうやって生活していったらいいのかわからなくなります。
事前に後見人を付けられる場合もあり、その場合は任意後見人といいます。
こちらは親族の方でもなれますので、認知症になる前にこの人になってほしいということが叶えられますが、
法定後見人は家庭裁判所が指定するため、誰になるかわかりません。
また法定後見人のほとんどが弁護士や司法書士の方が多いです。また毎月報酬もお支払いするため、
結構費用が掛かります。
この成年後見制度を使わなくても、認知症になった場合でも安心して財産を本人はもちろんですが、家族のために使えるようにしたり、
また誰に財産を承継させたいかを生前に決められるのがこの家族信託です。
自分には無関係！？
おそらく元気なうちはまだまだ先の話と思ってしまいます。
ではいつがタイミングなのかは誰にもわかりません。
仮に明日何か起こって、あの時やっておけばよかったと後悔することもあります。
思い立った時がその時かもしれません。
将来の備えとして
家族信託を実際にやっても、すぐに効果がでるものでもありません。
生命保険みたいな感じなのでしょうか。その時になってやっててよかったと思うのだと思います。
安心した老後をお過ごしになるためにも一度検討してみるのもいいのかもしれませんね。