相続人間の公平って何?
改元 祝「令和」スタート
本日よりいよいよ新元号の令和がスタートしました。これからもますます躍進してきたいと思います。
相続人間の公平って何?
以前、相続のご相談に来られたお客様が公平って何ですか?と話しを始められました。
お父様は既に他界されていて、お母様が亡くなわれて相続が発生し相続人は姉妹2人という内容で、
ご相談に来られたのは相続人である妹さんでした。
法定相続人は2人ですので、財産は1/2ずつになるはず。とお話を聞いていました。
しかしお話を聞いているうちに、ご自宅が借地でその隣に叔父様が住んでいて、またお姉さんは海外に
住まわれていて、残された妹さんは相続手続きやその後の対応をお一人でやらなければならず、それで
財産を公平に1/2ずつに分けなければならないのは、納得がいかないと考えご相談に来られました。
相続税の税務申告はお父様の亡くなわれた時にお世話になった税理士先生にご依頼したとのことだったので、
最初は何のご相談に来られたのか、正直その時はわかりませんでした。
税務相談でも無さそうですし、30分くらいお話しをお伺いしていてやっと相談に来られた理由がわかりました。
お姉さんは海外に住んでいて、ほとんど日本にいない。日本に住まわれている妹さんがご自宅の管理をしなければ
ならない。妹さんもご家族で住まわれている家があるので、ご自宅は空き家になります。
空き家になったご自宅を管理するのに、手間と費用がかかるのに単純に半分ずつはおかしくないですか?
税務申告を依頼した税理士先生には、大変なら不動産を売却したらと説明されたとのこと。(共有になると後々売却するのが
難しくなるとか借地なので更新手続きもなって維持するのが難しいからそのようなことを言われたのかわかりません)
法律と人の思いは違う
ただ妹さんとしては、以前住んでいたご自宅を売るのは考えていない様子。単純に公平に財産を分けるって難しいことなんだと
思いました。ただご相談に来られた妹さんのお力になりたいと思い提案しました。
ご両親と住んでいた家を守りたい。そのためにはお金が必要。
最後はそう言って頂きたかったと涙を流されました。
その後お姉さんにその旨を伝えて、遺産分割は無事終わったそうです。
最後に
相続は人それぞれ事情が違うため、まったく同じケースはありません。ただ相続人だけでは解決できない場合もあります。
気持ちを整理するためにもご相談できる方にご相談されることをお勧めします。
⇒⇒⇒⇒ ご相談は黒崎税務会計事務所まで